英文を読む

楽しくスリリングな読解を心がけてます

2016-01-01から1年間の記事一覧

CHAPTER2 主語S以外のものが主題になる場合  SECTION2-2

主語S以外の主題ー 目的語O 目的語が主題語の位置に来るのは極めてレアであります。M2が主題に来る以上にめだちますから強烈な色彩を放つといえるでしょうね。このインパクトは2通りあります。 強いコントラストを示す 強い前景化をもたらす まず、強いコン…

CHAPTER2 主語S以外のものが主題になる場合  SECTION2-1

主語S以外の主語①- 副詞要素M2 この場合、M2 S V と M2 V S の2通りありますがここでは前者のM2 S Vについて書きます。個の語順の機能はふたつあります。 (A)コントラストを示す (B)ローカルな文脈を設定する (A)の例文から見てみよう! ①For Eng…

CHAPTER1主題・主語の情報構造  SECTION1-3

受験勉強と社会とのつながり 英文の読解では、まずセンテンスの構造を捉える必要があるのは確かですが、果たしてそれだけで内容理解に至るのでしょうか?大学受験では、たとえ優れた文章が出題されたとしても内容理解に至ることなくテクニカルな見事な和訳で…

CHAPTER1主題・主語の情報構造  SECTION1-2

接続語句と法副詞が主題の位置にフィットする場合 接続語句というのは等位接続語and/ but/ or/ forなどですよね。それではあまり耳慣れない言葉ですが法副詞とは何でしょう? 端的に言うと書き手の判断の強弱だといってよいでしょう。 可能性を示すものなら …

CHAPTER1主題・主語の情報構造  SECTION1-1

主題としての主語S まず、節における語順とそのメッセージ・特長を押さえておこう。 この図は英論文を読み解くうえでかなり重要なのです。自然に身につくまで事あるごとに戻って確認するのもよいでしょう。 まず、主題というのはすべて節の先頭におかれる。…

スーパー英文法 PartⅠ

PartⅠで取り上げるのは主題選択と情報構造についてです。読むことにおいて念頭に置くべきは文(sentence)ではなく節(clause)である。その理由を知るためには次の2文を検証してほしい。 ① Buddhism, which is said to have entered Japan in the sixth centur…